介護の魅力
○介護の魅力を著名な方にインタビューさせていただきました。
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01 中島ひろ子さん インタビュー

profile 中島ひろ子 所属事務所 エム・アール

主な作品 映画『櫻の園』日本アカデミー賞新人俳優賞など
テレビドラマ『雪』第31回ギャラクシー賞・テレビ部門大賞を受賞。
『春よ、来い』『半沢直樹』『レッドクロス~女たちの赤紙~』など
当法人制作のDVD『まちのひかり』『君に届けば』にもご出演いただきました。

1.中島ひろ子さんからみた介護のイメージはいかがですか?

大変キツイ仕事と聞いています。
最近利用者の虐待などのニュースや報道を見て、かなしくさみしく感じました。一部分の施設や介護士の問題であり、本当はそうではないすばらしい介護士、施設があるのに、ニュースや報道が流れる事によって介護のイメージが受ける打撃は大きいと思います。

2.中島ひろ子さんからみた介護の仕事のイメージはどうですか?

大変な仕事であり、責任ある仕事であると思います。
身内の介護をしたら大変なのに、性格もわからない人を介護するのは相手の気持ちを考えないといけないので、介護士のフトコロの大きさを感じる。
介護度の違うそれぞれの利用者に合わせて関わるのは苦労しているんだろうなと思います。
「カチンとこないの?」と聞いてみたいです。みんなとてもいい顔をして仕事しているので。

3.介護に興味を持っていただくためドラマ仕立てのDVDを作成し
中島ひろ子さんからは介護職員の母親役として出演していただきました。
その中での思い出や感じたことはなんですか?

私にも年老いた親がいるので考えさせられました。
実際に介護する立場になってみないとわからない。実際そうなったらどこに連絡したらよいか、どう判断して接したらいいかわからなかった。
介護される人の意志を尊重しないといけないと思います。
介護される本人に合った施設がベストですが、性格に合わせた施設などを選択できるような相談場所があるといいと思いました。
ドラマの中で、芋煮を食べている時の介護士と利用者の関わりをみて、穏やかに時間が流れました。人間の本質、そしてわすれていけない場所はそこにあると感じました。
親子でも難しいのに、すごいと思う。真似できないと思います。介護士はストレスはたまっていないのでしょうか?イヤな顔ひとつしないで接していました。

4.もし福祉の仕事に携わるとしたらどんな仕事をしてみたいですか?

利用者の方と人対人として一人ずつ話をしてみたい。
その人の生きてきたはじまりからおわりまでをドラマや本として出したいと思います。逆に利用者の方へ私の人生相談をしてみたい。様々な生き方をしてきた方々からアドバイスをもらったりして参考になると思います。
昔話をして懐かしむおじいさんおばあさん、その話を聞いて感じることがあると思うので、お互い変わるんじゃないかと思います。人間の尊重、存在感を大事にしたいです。

5.介護の仕事を考えている方と介護している方にエールをお願いします!

介護の仕事は薬以上に効くものだと思います。
心意気というか、行動・精神力がすばらしい。男女共にみなさんの行動がマリア様に見えます。介護されている人の安心している顔が印象的で、心が安らぎました。
介護士の方たちは、人としての思いやりや気遣いをしていて、見習うべき人たちと思うので心折れずに介護の仕事をつづけていってほしいと思います。
女優と介護、お互いに心と心のメッセンジャー。答えがあるようでない仕事なので常に探究心をもって続けていってほしいと思います。